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2006年6月 8日 (木)

【BOOK】沈まぬ太陽

Book私が最も好きな作家のひとり、山崎豊子さんの代表作。
将来を嘱望された大手航空会社のエリート社員が、組合活動を理由に中東からアフリカと海外勤務を転々とさせられながら、会社の腐敗を追及していく社会は小説。
5冊からなる長編の後半は、史上最悪の航空機事故となった1985年の日航機御巣鷹山墜落事故がモデルになっています。

この本を初めて読んだ直後に、北海道に行く飛行機に乗りました。
普段は飛行機は嫌いじゃないし、むしろ空から見る景色は好きなんだけど、その時はさすがに怖かった・・・。
飛行機が落ちるんじゃないか、シートベルトをしていたら体が真っ二つになるんじゃないかって。
本を読んでいた当時は怖い夢を見たりもして。
それくらい生々しく、痛々しくて、重苦しい内容です。

情景描写もリアルなんだけど、登場する人物たちの心理がすごくリアル。
嘘がないというか、曝け出しているというか、とにかく読んでいて切羽詰ってくる。
山崎さんの作品は、『沈まぬ太陽』に限らず、『白い巨塔』も『大地の子』も『二つの祖国』も・・・みんなそう。
追い詰められた人間の心情って怖いと思う。

最近、この作品のが角川ヘラルドによって映画化されることが決定しました。
むしろ今まで映画化されなかったことが不思議。
意外なことに、山崎さんの作品の映画化は1976年の『不毛地帯』以来なんだそうです。(生まれてません・・・)
ドラマ化された作品はいくつか観たけど、『不毛地帯』は観ていないし、映画版ははじめて。
「御巣鷹山編」を中心に描く予定だそうですが、この長編大作をどうやって2時間程度の映画にするんだろう・・・。

この映画化が決定したのには、ライブドアの堀江前社長が拘置所内で愛読していたことが話題になったという背景があるらしい。
そんなくだらないことで映画化を決めたの?!と思わず憤慨しちゃいました。
でも、きっかけは何であれ、こういう考えさせられる作品が注目されるのは良い傾向・・・と思うことにしよう。
映画の公開は2008年夏を目指しているそうです。

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