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2006年6月21日 (水)

【MOVIE】ユリイカ

お気に入り度 ★★

Movie_21ユリイカ;EUREKA
ギリシャ語で『我発見せり』の意。

長かった・・・そして難解でした。
たいして音声が入るわけでもなく、変化の少ない映像を見ている時間がどんどんどんどん連なって、気づけば3時間半以上。
これほど静かでスローな映画は、ハリウッドにはないと思う。
色んな意味で日本らしい雰囲気ではあるけど、山場という山場もなく、セリフも音楽も必要最小限、アップの画はほぼ皆無。
なのに、ちっとも飽きてくることはない、不思議な映画でした。

観客を引き込む要素は、あると思う。
最初にバスジャック事件が起きたときから、とにかく説明がない。
説明がなくて、本当にゆっくりと映像を見せるから、そこに何かヒントが隠れているんじゃないかと思う。
そして静けさの中に、何か起こりそう・・・という緊張感がある。
決して激しさとか荒々しさはない、本当に静かでスローな映画。
こういう作り方は嫌いじゃないけど、解釈のしようがありすぎて、謎がいっぱい残ってしまいました。
色んな解釈ができるというのは、映画にしても本にしても賛否を呼ぶと思います。
あえて出さないけどいくつか強いメッセージがあったし、映画の構成は見事だったと思う。
全編セピア色・・・と思いきや、最後にカラーでみせる場面など、演出もいい。
実験的な感はあるけど、よく出来た映画だと思いました。
カンヌ国際映画祭でも2冠という功績を残しているほど、一部では非常に評価が高いのにも納得はできた。
それがお気に入りの映画になるかどうかとは直結していないのが残念。
「とっつきにくい」という表現がぴったりです。

先日『初恋』を観て、宮﨑あおいさんの映画を観ようと思って借りてきたので、終始彼女に注目。
セリフがない・・・。
バスジャックに遭って心に傷を負った兄妹の妹役で、心の声を別にすれば、言葉を発したのは最後の最後だけ。
それでも、噂に違わず強烈な印象を残していました。
『初恋』ではアップの画が結構多くて彼女の微細な表情まで読み取れたんだけど、『ユリイカ』ではアップがほとんどない。
・・・にもかかわらず、彼女を取り巻く空気を「こずえ」のものにしてしまっていた感じ。
本当に、今後が楽しみな女優さんです。
お兄さん役は、彼女の実の兄であり、『初恋』でも兄妹を演じた宮﨑将さん。
彼もセリフがない・・・。
苦悩を抱えた青年を好演。
役所広司さんは言わずと知れた名優だし、これでテンポさえ良ければ、本当に良い映画なのかもしれません。

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