« 夏の風物詩 | トップページ | 【DRAMA】功名が辻(第31話) »

2006年8月 7日 (月)

【MOVIE】ゲド戦記

以前から原作を読んでみたいと思ってたけど、ついに未読のまま映画を観てしまいました。
原作は長編ファンタジー小説『ゲド戦記』シリーズの3冊目、『さいはての島へ』。
このシリーズは宮崎駿監督のジブリ作品に多大な影響を与えたと言われているので、私が嫌いなわけがない。
映画は観ちゃったけど、時間ができたら原作をじっくり読みたいな。

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

『ゲド戦記』 

Movie_30竜が人間の住む世界に現れて共食いを始めるなど、異変が起こりはじめた多島海世界“アースシー”。
異変の原因を探るべく旅に出た大賢者ゲドことハイタカは、その途中で父王を刺して国を飛び出してきたエンラッドの王子・アレンと出会った。
2人はともに旅を続け、ハイタカの昔なじみ・テナーの家へ身を寄せる。
しかしテナーと共に住んでいた少女・テルーは、心に闇を持ち自暴自棄となるアレンを嫌悪するのだった…。

監督:宮崎吾郎
原作:アーシュラ・K.ル=グウィン
主なキャスト(声):岡田准一・手嶌葵・菅原文太・田中裕子・香川照之

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

お気に入り度 ★★★

・・・この作品は、1回だけ観ても良さがわかりにくいのかもしれない。
すごく強いメッセージをストレートな言葉で表現しているのに、背景がちょっとわかりにくかったのが残念。
後で作品を振り返ってみても、どう解釈すれば良いのかわからないところが多々あります。
原作を読めば解決するのかな。

キャラクターの背景をもっと知りたかった、というのが一番の感想。
それぞれ色んな背景があって奥深いキャラクターだと思うんだけど、2時間の映画の中では描かれていない。
ハイタカがこれまでどういう旅をしてきて、テナーとどう関わってきて、クモとはどんな関係なのか?
アレンはどうして心の闇を負ってしまったのか。
もっと知りたかったです。

映画を観ているときから、吾郎監督の持ち味って何なんだろう?吾郎監督らしさって何だろう?と思っていました。
色んなシーンで、この作品の原作から影響を受けたという宮崎駿監督作品を思い浮かべました。
父の偉大さに不安と恐れを抱えているアレンは、吾郎監督本人なんじゃないかと思わずにいられない。
そういうところには、それなりに説得力があった・・・気がします。

この作品にちりばめられている強いメッセージ。
現代の世界にも通じるものがあったし、普遍的なものもありました。
中でも響いてきたのは、ハイタカのセリフ。

“この世界の森羅万象は全て均衡のうえに成り立っている。
風や海も、大地や光の力も、獣や緑の草木も、全ては均衡を崩さぬ範囲で正しく動いている。”

“自分がいつか死ぬ事を知っているということは、我々が天から授かった素晴らしい贈り物なのだよ。”

光と闇、生と死・・・必ず対になって意味を成しているけど、なかなか向き合えない。
きっと多かれ少なかれ誰もが経験することだから、心に響いてきたんだと思います。

音楽は本当に素晴らしかったです。
特にテルー役で大抜擢された手嶌葵さんの歌う『テルーの唄』と『時の歌』。
『テルーの唄』を聴いたアレンが涙を流すシーンでは、私も涙が出そうになりました。
歌詞もとっても良くて。

ジブリ作品のなかで一番面白い!とは思わないけど、強い作品だと思います。
子ども向きではないと思う・・・大人の作品、考えさせられる作品です。
一見の価値はあるんじゃないかな。

|

« 夏の風物詩 | トップページ | 【DRAMA】功名が辻(第31話) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/38778/2972442

この記事へのトラックバック一覧です: 【MOVIE】ゲド戦記:

» 宮崎駿(みやざきはやお)監督作品スタジオジブリ映画 [宮崎駿(みやざきはやお)監督作品スタジオジブリ映画]
宮崎駿(みやざきはやお)監督作品スタジオジブリ映画 [続きを読む]

受信: 2006年11月12日 (日) 16時49分

« 夏の風物詩 | トップページ | 【DRAMA】功名が辻(第31話) »