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2006年9月19日 (火)

【MOVIE】ヒストリー・オブ・バイオレンス

『ヒストリー・オブ・バイオレンス』

Movie_6 お気に入り度 ★★★  

タイトルどおり、バイオレンス映画です。
えぐい殺人シーンは出てくるし、マフィアも出てくるし、20代の女性が観たがる映画ではないと思う・・・。
私もこの手の映画は全然好みじゃないんだけど、実はこの映画は公開当初から観たい観たいと思っていました。
それは私の好きなヴィゴ・モーテンセンが主演だからという理由に他ならないんだけど、本人が出来を絶賛していて、しかも実際にゴールデングローブ賞作品賞にもノミネートされた作品・・・とくれば、きっと良い作品に違いない!
劇場公開では見逃してしまったけど、DVD化されてようやく観ることができました。

ストーリーをざっと紹介すると・・・
インディアナ州の田舎町で小さなダイナーを経営するトム・ストールは、弁護士の妻と2人の子どもとともに穏やかな日々を送っていた。
そんなある夜、彼の店が拳銃を持った2人組の強盗に襲われる。
しかしトムは驚くべき身のこなしで2人を一瞬にして倒してしまう。
店の客や従業員の危機を救ったトムは一夜にしてヒーローとなる。
それから数日後、片目をえぐられた曰くありげな男がダイナーに現われ、トムに親しげに話しかける。
人違いだと否定するトムだったが、トムの過去を知るというその男は、以来執拗に家族につきまとい始める・・・。

暴力的な描写が計算しつくされている。
頭に血が上るとか、衝動とか、発作的な要素はなく、感情を殺したマシンのように人間味を失っていく。
この手の映画は苦手な私でも、この作品では観る側の感情に訴える描写ではなく、冷静で、とことん客観的に、観察しているかのようなその描写を思わず凝視してしまいました。
でも、この映画のテーマにはどうしても納得できない。
主人公のトムは、マフィアだった過去を無にして、新しい人生をやり直そうとしている。
たくさん人を殺したけど、今は大事な家族を守って愛に生きている・・・だからそっとしておいて、ということ。
そう願う気持ちはわかるけど、罪を犯した過去は無にできないんだっていうことを示して欲しかったです。

ヴィゴが演じるトムとマリア・ベロ演じる妻、そして2人の子どもたち、映画はこの家族の変化を中心に描かれているんだけど、それがとても良かったです。
平和に暮らす普通の家族。
毎日仕事をして、家族のもとに帰る、そんな穏やかな日常が、事件をきっかけに大きく揺らぐ。
謎のマフィアにつきまとわれる恐怖と、トムへの疑心。
そして平穏な日常を守りたいというトムの気持ち。
ちゃんと想う相手があっての気持ちの変化が丁寧に描かれていたのが良かった。
特に、一番最後の家族4人を映し出すシーンは秀逸。
男臭くて血生臭い映画なのに、この終わり方は反則だと思う。
クローネンバーグ監督が鬼才と言われる所以がわかった気がします。

ヴィゴはやっぱり上手いなぁ。
過去の作品を観ると、悪役か殺される役か不倫か・・・みたいな癖のある役ばっかり。
この作品も癖のある役だけど、家族を大事に想う父親っていう役柄は新鮮でした。
奥さん役のマリア・ベロも素敵だったし、子どもたちも良かったです。
その他に強烈な存在感を放っていたのはエド・ハリス。
あっさり殺されちゃったけど、渋くて悪役がよく似合う。
決して好みの映画ではないけど、俳優陣には満足でした。

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