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2006年11月29日 (水)

【DRAMA】功名が辻(第47話)

悲劇・・・。

土佐の国主となった一豊は長曾我部の残党である一領具足を平定できずに、大阪にいる家康から無言の圧力をかけられている状態でした。
一国も早く土佐を平定しなければ一豊自身の首が危ないという六平太は、一領具足の頭たちを一掃することを企てます。
それは、頑強な頭たちを相撲大会と言って誘い出し、だまし討ちにしようということ。
そんなの、虐殺以外のなにものでもない。
この策略によって、一領具足の頭たちに加え、新一郎、六平太の命が失われてしまう・・・。
六平太は非情なこの策略を提案したその人ではあるけど、山内家を守るため、千代を守るため、全てを賭けてのことでした。
大切なものを守るために、大切なものが喜ばないやり方で事を運び、自分の命を絶つ。
それだけの覚悟をして千代を守ろうとした六平太だけど、救いようのない、嫌な気持ちになりました。
一豊が千代に相談してさえいれば、こんなことにはならなかったのに。

一豊は、信長や秀吉のやり方に苦しんで、学んだんじゃなかったの?
苦しんで学ぶということには大きな意味があるように思うけど、同じことを繰り返していたら、何も学んでいないのと同じ。
「暇を貰いたい」と申し出た千代は、ごく普通の感覚だと思う。
一豊にとっても、千代の理解を得られないこと、千代を悲しませることは一番の痛手のはず。
やりきれない気持ちになります、こういうのって。

来週はもう12月。
功名が辻も残すところあと数回です。
もともと上川隆也さんを目当てに見始めただけなのに、こんなに毎週よく見られたな~。
しかも、大河ドラマが楽しいって初めて思った。
あと数回で終わってしまうのは残念な気がするけど、クライマックスが楽しみです。

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2006年11月28日 (火)

紅葉狩り

愛知県豊田市足助町にある香嵐渓(こうらんけい)に、紅葉を見に行ってきました。
天気予報は曇りときどき雨。
朝からどんよりとした雲で、いつ降り出してもおかしくない空模様。
でも、行ったもん勝ちだ!と思い、早起きして作ったお弁当を持って、いざ出発!!

香嵐渓へは高速を使って約2時間強。
高速で西方面に行くことってあまりない。
せっかくなので、浜名湖サービスエリアにちょっと立ち寄って、浜名湖を一望。
005_7浜名湖って大きい!水のある風景っていいなぁ。
目と鼻の先に住んでいながら、浜名湖のことってよく知らないなぁ。
住んでいる地域のことなのに、地理が全然わからない・・・。



そんな寄り道もしつつ、車を走らせ豊田インターチェンジで高速をおり、足助町へ。
どんどん山に近づいて民家もまばらになってくると、天竜の奥の方の風景みたい。
少し霧も出ていて、ちょっとした秘境にでも向かっているような気分♪・・・だったのに、長い道のりもあと残り3キロというところで渋滞・・・。
噂には聞いてたから覚悟はしてたけど、本当に人気なんだなぁ・・・。
あと3キロとはいえ遅々としか進まず、かなり時間がかかりそう。
お昼くらいに香嵐渓に着くように出発したけど、お昼前に着くのは難しそうだし、朝ごはんも軽かったしお腹も空いていたので、車中でお弁当を食べちゃいました。

残り3キロで渋滞にはまってから1時間弱、ようやく香嵐渓へ到着。
すると、今度は人・人・人!!
日本人って紅葉狩りをしたり、春にはお花見をしたり、風情とか侘び寂びなんかが日常に結びついている。
紅葉狩りのツアーが組まれたり、紅葉狩り客用のお土産品が並んでいたり、商業的と言えばそうなんだけど、日本人の年中行事みたいなものってこと。
外国人にとっては、四季がはっきりしている国であっても紅葉狩りという風習はないみたい。
むしろ「なんでわざわざ枯葉を見るために旅行したりするの?」って思うらしいから、なんだかもったいないと思ってしまう。
日本人は環境問題に対する危機感が薄いとか言われたりするけど、本来は四季や自然に親しみ慈しむという豊かな心を持っていると思うし、日本人に生まれて良かったと思う。

032肝心な紅葉の方は、ちょうど見頃というところ。
香嵐渓は名前のとおり渓谷になっていて、河原の両脇の赤やオレンジや黄色のグラデーションがすごくキレイ。
太陽の光と、冬に向かっていく寒さが生み出す、まさに自然の芸術品です。
これを青空の下で見られたら、もっと素敵なんだろうなぁ。




香嵐渓では夜のライトアップもやっているそうなんだけど、翌日の仕事に差し支えるといけないので断念。
陽も傾き始めたのでそろそろ帰ろうというとき、ずっと雲に覆われていた太陽がひょっこり顔を出してくれました!
写真じゃあまり伝わらないけど、色のコントラストがはっきりして、曇り空の下で見るよりもひときわ鮮やか!!
最後の幸運に大満足で、岐路につきました。

帰りは渋滞はなかったけど、夜のライトアップを狙ってまだまだ香嵐渓に向かう車の長~い列・・・。
ところが、「夜も素敵だろうね」と話しているところに、大粒の雨が。
せっかく陽が射してたのに。
長い列を作って香嵐渓に向かっていた人たちは気の毒だけど、私たちは雨に降られなくて本当にラッキーでした。
心がけが良かったのかな♪

香嵐渓の紅葉もなかなか良かったけど、個人的にはやっぱり秋と言えば京都。
昨年と一昨年は京都に行って秋の古都を楽しんだので、今年はちょっぴり物足りなさも・・・。
来年は、また京都に行けたらいいな。

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2006年11月27日 (月)

福祉住環境コーディネーター1級二次試験

昨日、福祉住環境コーディネーターの1級二次試験を受けてきました。
9月に一次試験を受けた直後には「落ちた!」と思っていたんだけど、これがマークシート試験の怖いところ・・・なんとか一次試験は通っていました。
そんなわけで、二次試験を受けてきたんだけど・・・、今回の試験に受かるには、かなり無理があると思う。
ここ3年ほどの間に受けてきた試験には無敗の私だけど、今回ばかりは勉強の仕方も最後までつかむことができないまま、過去問を解いても足も手も出ない状態。
3%にも満たない最終合格率に、つい「なるほどね・・・」と思ってしまうくらい。
言ってみれば準備不足ということ。

初めて二次試験を受けた感想から言うと、やっぱり難しい!!
ただ、過去4回行われた内容よりは心なしか易しい気もしました。
今年の問題は前半と後半で大きく2問。

【前半】脳内出血による右片麻痺と言語障害に対する住宅改修事例
【後半】第7胸髄損傷による対麻痺に対する公民館(職場環境)の改修事例

心なしか易しい気がしたからと言って解けたというわけではないんだけど、問題を見て頭が真っ白になる自分を想像していたためか(笑)、意外に冷静な自分がいて安心しました。
解答の仕方は文章による記述や図面の記入、それから今年は○×も出ました。
9割くらいは解答欄を埋められたかな~。
答えはわからないけど、とりあえず何か書いておこう、くらいの気持ち。
1級二次試験は採点の配分もわからなければ、どうやって採点されるのかも不明、合格発表時に解答例も公開されない・・・という、今時それはないんじゃないかと思うほど秘密主義。
だから自己採点もできず、参考でも答えを知りたければ、来年出版される過去問題集の解答例を見るしかない。
でも、そんな頃には自分がどう解答したかも忘れちゃってるんじゃないかなぁ。
つまりは合格発表まで何ひとつわからない、ということです。

この福祉住環境コーディネーター1級試験に対して、「難しすぎる」という意見もあるかもしれない。
その通り、民間の検定試験にしては難しすぎ。
でも、個人的にはそれで良いと思っています。
逆に、現場経験が全くない私が一発で受かってしまうような試験だったら、1級の価値もたいしたことないな・・・と思う。
今の自分の話だから、中には現場経験がなくても一生懸命勉強して一発合格する方もいらっしゃるかもしれないんだけど、私が今回すんなりと受かってしまったら、結局のところ知識も実践力も本当の意味で身についていないことになると思う。
それが自分でわかっているから、今年落ちても来年また頑張ろう、と素直に思えるわけ。

2ヶ月くらい細々と二次試験の勉強をしていて、勉強ってなんなんだろう?ってちょっと考えさせられました。
資格試験や、私が小中高でやってきたような試験って、大抵マークシート方式で片付けられる問題ばっかり。
大学の試験はちょっと違うけど、それも勉強したことを暗記していればなんとかなるというのがほとんど。
資格試験ではそれに実技が必要になったりすることもあるけど、そうやって勉強してきたものが実務となかなか繋がらないところに問題があると思う。
問題はあると思うけど、私自身、それにすっかり慣れてしまっているというのが悲しい事実でもあります。
1級二次試験では、「福祉住環境コーディネーターとして問題点を指摘し、あなたの考える、より良い改善案を記述しなさい」みたいな問題が結構出るんだけど、マークシート方式に慣れきってしまった故に、こういう問題に出会うと戸惑いを覚えてしまいます。
福祉住環境コーディネーター1級に求められている知識、応用力、提案力、実践力・・・そういうのを上手く引き出す問題の作り方だと思うけど、それに対してどうやって勉強すればいいんだろう?
普段から実務を行っていれば、ある程度のことには対応できてしまうと思う。
経験っていうやつが、ものを言うんだろうなぁ・・・。
実際、シックハウス診断士の試験のときは、実務にかなり関わっていた内容だったから、たいした勉強もせず記述問題も難なくクリアできたし。
それを机上の勉強だけでクリアしようとするのであれば、2ヶ月ばかりの勉強じゃ、やっぱりダメだと思う。
その現実を、真摯に受け止めようと思いました。

そんなわけで、今回の合否にはそれほど興味がなくなってしまったんだけど、一応、発表は3月。
今年はほぼ10ヶ月間、福祉住環境コーディネーターの勉強をしていたから、しばらくは羽を伸ばそうかな。

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2006年11月22日 (水)

【DRAMA】功名が辻(第46話)

土佐二十万石となった山内一豊は、夢だった一国一城の主になったわけだけど、話はそう簡単にいかなかった。
土佐には一領具足という者たちがいて、新しい国主の受け入れを拒んでいたから。
彼らは武士ではなく、普段は農作業に従事する農民だけど、ひとたび招集がかかるとすきやくわを刀と槍に持ち替えて召集に応じる、言ってみれば半農半兵。
身体も大きくて、泥臭い、いかにも屈強な雰囲気。

たまに映し出される土佐のお城がカッコイイ。(中村城?)
お城って白いのしか見たことがないんだけど、土佐のお城は外壁が黒。
ちょっと怖いという印象も受けるけど、モダンな感じがして、しかもとても男性的だと思う。
甲冑でかためたような頑強な雰囲気を醸し出している。
建築士のはしくれの私は、お城にとっても興味がある。
造りもそうなんだけど、デザインというか、たたずまいというか。
日本のお城って独特の雰囲気で、文化や歴史を表しているように見えるからね。
一豊は土佐入りして、これから高知城を造ろうというところ。

秀吉の妻・寧々が、千代にこう言っていました。
「男は力をもつとおかしくなる」と。
信長や秀吉がそうだったように、国主になってちょっと浮かれ気味の一豊を案じての言葉。
それを聞いて、「一人の人間が力を持ったときに、国が良くなったためしがない」という、灰谷健次郎さんの『砂場の少年』という本に出てくるセリフを思い出した。
千代は苦い思いで一豊を見守っていたと思います。

千代と言えば、仲間由紀恵さんの演技については以前から何度か触れてきたけど、やっぱり気になる・・・。
最初の頃に比べれば慣れたけど、上手い女優さんではないなぁと思ってしまいます。
CMに出ているのを見ても思うんだけど、特に、ちょっとおどけたりはしゃいだような演技が入ると、無理があるように思えてしまう。
私の中での彼女のイメージとちょっと違うのかも。

今回、一豊と土佐の海を眺めながら話していた千代が、何かの衝撃を受けて崩れ落ちるところで話は終わっています。
もしかして撃たれちゃったの?!
でも・・・次週予告ではちゃ~んと生きてました。
何が起こったのかは、来週のお楽しみ。

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2006年11月17日 (金)

【MOVIE】野ばら

最近、試験勉強をしていて映画は全然観ていない・・・。
でも映画を観ないと禁断症状が出てくる私は、ごはんを食べたり家事をする時間に、家にある映画をこっそり観ます。
そんなわけで先週末、久々に観たのがこの映画。
小学校の頃にテレビでやっていたのをビデオに録り、それをさらにDVD化しました。
古くて知らない人が多いんだろうなぁ・・・。

『野ばら』

お気に入り度 ★★★★

1957年に西ドイツで製作された音楽映画です。
私が初めてこの映画を観たのは、小学生のとき。
母曰く、当時から音楽映画が大好きだった私は、子どもながらこの作品が気に入って何度も繰り返し観ていたらしい。
『オーケストラの少女』、『野ばら』、『サウンド・オブ・ミュージック』・・・小学生のときに好きだった映画を挙げてみると音楽映画ばっかり。
しかもふる~い作品。
大人になって改めて観てみても、やっぱり好き。
子どもでも名作だってわかってるんですね。

映画は古くて知らなくても、この映画の題材となっているウェルナー作曲の『野ばら』という曲は知っている人も多いはず。
ゲーテの詩に色んな作曲家が曲をつけたうちのひとつで、音楽の教科書などにも載っている曲です。
私自身は日本語では歌ったことがないんだけど、高校の音楽の授業でドイツ語の歌詞を覚え、今でも原語で歌える。
ただ、習った当時はドイツ語なんて全く知らなかったから、大学でドイツ語を習ってようやく意味を知りました。。。
原語ではこんな感じ。(日本語では“わらべは見たり 野中のばら♪”っていう歌い出し)

Heidenröslein
Johann Wolfgang von Goethe

Sah ein Knab' ein Röslein stehn,
Röslein auf der Heiden,
War so jung und morgenschön,
Lief er schnell, es nah zu sehn,
Sah's mit vielen Freuden.
Röslein, Röslein, Röslein rot,
Röslein auf der Heiden.

この映画はかの有名なウィーン少年合唱団が題材になっています。
“天使の歌声”と言われる彼らの透き通るような歌声は、本当に素晴らしい。
教会とかで聴いたら、神秘的なんだろうなぁ。
主人公のトーニの声を聴いていると、これは天性のものなんだろうなという気がします。
私は小学校のときに地域の少年少女合唱団に所属していて、中学は合唱部、合唱には縁が深いのです。
でも、才能はさっぱり。
だからこそこういう音楽映画を観ると、とてつもなく魅力的に感じてしまうのかなぁ。
はっきり言って、ストーリー云々よりも音楽がメイン。
ずっと聴いていたい歌声です。

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2006年11月13日 (月)

【DRAMA】功名が辻(第45話)

天下分け目の決戦が終わり、勝利したものの途方もない虚しさを覚える一豊。
千代は一豊の無事を喜ぶも、一豊は一気に老け込んでしまったように見えました。
当然と言えば当然なのかもしれない。
もともと石田三成を憎んでいるわけでもなく、豊臣への忠義という意味では同志なのだから。
誰もが迷った挙句に、敵や裏切り者になってしまっただけ。
それを真摯に受け止めて悩む一豊は、とても誠実な人だったんだと思う。
今更だけど、演じている上川隆也さんのイメージにぴったり。

一豊は関が原での働きによってようやく土佐一国をもらい、念願だった一国一城の主となりました。
千代とともに喜ぶ一豊の笑顔は、久しぶりの心からの笑顔。
でも、六平太の警告によると、土佐は一筋縄ではいかない、戦って手に入れるしかないと言う。
家康は一豊を試しているのだと。
来週はまた凄まじい展開になりそう。

ずっと書こうと思って(忘れて)いた六平太について。
忍(しのび)としていつも千代にいち早い情報をもたらす六平太。
彼は、本当に命を掛けて千代を守ろうとしているんだなぁと思う。
それも、千代を自分のものにしようとかいうのではなく、千代が生きていてくれさえすれば良いという類の愛情。
一豊に「千代のために生きて帰れ」とか言うし。
ちょっと横柄な口をきくから、キャラクターとしては実はあまり好きになれない。
でも、千代のために一豊を生かそうとする強い愛情は、素敵だと思います。
彼は千代が生きていれば幸せなんでしょう。
六平太を演じる香川照之さん、最近ちょくちょく映画やドラマで顔を見かけます。
甘い役、おちゃらけた役、シリアスな役、悪役、いろんな役をこなす、幅の広い役者さんです。
こういう人を名脇役と言うのかな。

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2006年11月12日 (日)

【BOOK】島物語

『島物語』『島物語Ⅱ』/灰谷健次郎

灰谷健次郎さんは、私が小学校のときから大好きな作家です。
小学校の国語の教科書で、『ろくべえまってろよ』って読まなかった?
そう、あれが灰谷健次郎さんの作品です。
その他にも『兎の目』や『太陽の子』、『海の図』など、名作がいっぱい。
近年の作品では『天の瞳』(これも大好き!!)が、テレビドラマになったりもして話題になりました。


Book_24『島物語』は現在2冊まで文庫化されていて、まだ完結していません。
うちの本棚には灰谷作品がずら~っと並んでいるんだけど、昨晩ふと久々に手に取って、2冊を一気に読みきってしまいました。

灰谷さんの作品に共通していること、それは命と正面から向き合って、その尊さを伝えていること。
人と人との繋がりはもちろん、人間が口に入れる食べ物に至るまで、いろんな「命」が私たちの周りには存在していて、そのおかげで人間は今の生活があるのだということが、丁寧に描かれています。
そして、子どもや高齢者の姿を、すごく優しい視点で描いているのが特徴。
現代人が忘れてしまっている命への感謝や、人と人とのあたたかい繋がり。
こんなの理想に過ぎないんじゃないかと思ってしまうくらい、生き生きと描かれる子どもの感性。
今の子ってこんなに感性豊かなのかな?と思わないわけでもないけど、実は大人には見えていないだけで、子どもってみんな本来はこうなんじゃないかと思わされます。

『島物語』は、小学生くらいから読める易しい文章で書かれた作品。
文章自体が小学生の「たかぼう」の目線で書かれているため、子どもでも十分読めるはず。
それでいて、教育、命、家族、生き方、食育・・・様々な現代社会に潜む問題にも通じている内容。
私は、いつか自分の子どもが小学生になったら、この作品をきっと読ませると思う。
そして、一緒に考えようと思います。
ただ何気なく生きている毎日に、感謝するために。
でも、この本を子どもと読むためには、自分自身が子どもに恥じないような生き方をしなくちゃね。
命ときちんと向き合って生きることは、とても難しいことだけど、人間を豊かにする大切なことだと思います。

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2006年11月11日 (土)

ホワイトカラー・イグゼンプション

『ホワイトカラー・イグゼンプション』という言葉を知っていますか?
言い換えると、労働時間規制撤廃制度。
つまり、現状のような労働時間に応じた報酬ではなく、完全に業績に応じた報酬を与えるという制度です。
体よく言えば成果主義。裏を返せばサービス残業の合法化。
すんなりと世間に受け入れられるとは、とても思えない制度です。
厚生労働省は、この制度に関して、2007年の通常国会に関連法案を提出する意向で、早ければ2008年度にも法律として施行される可能性があるそう。

なぜこの制度を国が推し進めようとしているのかというと、現在の労働基準法では、週40時間を越える労働を行った場合、その時間に応じた報酬を支払うことになっているため。
時間によって報酬が決まるので、同じ成果でもダラダラ残業した人が得をするという不公平な事態を無くす、そして経営者側から言えば、残業代として支払う人件費をカットするのがねらいだそうです。

じゃあ、この制度を導入すると、何が問題なの?
・・・それは、労働時間が過剰に増える事に対する歯止めが一切なくなることです。
労働者は時間数に関係なく「成果」を求められるため、それを達成するために夜遅くまで働く、週末にも出勤して働く、という事態が起こり得るのです。
結果として、労働者の年収ダウンや、過労死の増加、有給休暇の未消化などの問題発生が懸念されています。

私の勤める会社は、一足早くこの制度を取り入れている。
・・・というと、すごく先進的に聞こえるけど、要は残業代が出ずに上述した問題点を地で行っている会社です。
女性だろうがなんだろうが、夜11時12時まで働くのなんてめずらしいことじゃない。
2時3時まで働くことはあるけど、私は会社に寝泊りした経験がないだけマシな方。
忙しいときには週末もサービス出勤。
入社して4年半、有給休暇なんて私用で使ったことはありません。
み~んなどこか病んでいて、離職率も高い。
ホワイトカラー・イグゼンプションが合法化されたら、日本中が同じ状況に陥る可能性が出てくるってこと。

うちの会社でも、一応、「実績主義」を謳っています。
ただし、その評価方法は不明瞭でとても納得のいくものではないし、がんばれば成果を出せるという環境でもない。
この前、日経新聞にも「あいまいなルールで成果を迫れば働きすぎを助長する」という意見が載っていました。
実際にこの制度が導入されているアメリカでも、労働時間が長くなる傾向が確認されているんだって。
日本でもこの制度を合法化することによって、過労死、少子化、格差社会に拍車をかけるような結果になってしまうのではないかと考えると、恐ろしい制度です。

個人的には「実績評価」を行うことに対しては、反対はしません。
ただし、納得のいく評価方法が確立されていることが大前提!!
「実績評価」と聞いて労働者の意欲が増進するような評価ができなければ、意味がないと思います。

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2006年11月 8日 (水)

ちょっとまじめな話

最近、毎日ニュースにのぼる「いじめ」や「自殺」の問題。
聞いていると本当に心が痛みます。

昨日のニュースでも文部科学大臣にいじめを苦にした自殺予告の手紙が届いたという報道があったし、高校の履修漏れ問題で県立高校の校長が自殺したなんてニュースも。
これには、ちょっと憤りすら覚えました。
学校の先生が聖人だなんてこれっぽっちも思ってないけど、先生って子どもたちに生きる素晴らしさを教えてあげなきゃいけない、気づかせてあげなきゃいけない立場でしょ?その先生が、しかも校長先生が、自ら命を絶つなんて。
絶対にしちゃいけないこと。
子どもたちが生きる希望をなくしているときに、「生きてるって素晴らしいんだよ」ってことを教えてあげられるのは、親か先生しかいないんだから。

保育士の友達に教えてもらいました。
「先生」という言葉は、「先に生きる」なんだって。
人生の先輩として、子どもたちに生きる素晴らしさを教えてあげて欲しい。

人間ってみんな孤独な面を抱えていると思う。
その孤独に押し潰されそうになることもあるけど、でも、ひとりじゃないんだよ。
「ひとりじゃないんだよ」って教えてくれる人が、必ず現れると思う。
でも、その人が現れるのを立ち止まって待ってるんじゃなくて、自分も探しに行かなきゃ。
「あなたはひとりじゃないんだよ」って教えてあげられる相手を。
そうすれば、生きる力が少しでも湧くと思うんだ。

「いじめ」の定義を見直そうとか、学校の謝罪会見で「いじめの事実確認を・・・」って頭を下げたりとか・・・、見ていると大人の無神経さにすごく苛立つ。
なんでも大人のものさしで測ろうとすることで、傷ついている子がたくさんいるのに。
大人の都合でなんでも類型化しようとする社会が、こんなニュースを生み出している気がします。
私だって、自信をなくして落ち込むこともたくさんあるから、いつもいつもポジティブに考えられるわけじゃない。
でも、孤独に押し潰されそうになっているひとがいたら、ひとりひとりが違う人間で、ひとりひとりが素晴らしい存在なんだよって、言ってあげたいな。

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2006年11月 7日 (火)

【DRAMA】功名が辻(第44話)

3週間、焦らしに焦らしてやっと関が原へ。
番組の冒頭にあるいつもの解説にもアナウンサーが登場したりして、ここが最大の見せ場なんだなっていうことがよくわかりました。
でも・・・内容としては・・・。
一豊が戦場ではいつもと人が変わったように鋭い決断をすることと、家康が一豊に厚い信頼を寄せていること、そしていくつもの裏切りがあったおかげで家康率いる東軍が勝利したこと・・・が、さらりと描かれていました。
関が原にこじつけるまでがじっくりと描かれていたから、なんだか拍子抜け。
ただ、戦いのシーンはすごいなぁと思いました。
映画でもないのに、あれだけの規模で撮影するのは大変なんだろうな。
どうやって撮ってるんだろう。
私が真面目に払っているNHK受信料で作られているんでしょうねぇ・・・。

一豊の身を一心に案ずる千代が、「千代は戦を憎みます」と言っている姿。
これまでにもこんなシーンは何度かあったけど、これが本音だよね。
戦が終わった後、屍に大地を覆われた関が原を行く一豊が「屍を踏まないように」と命令する姿があったけど、このときの一豊は千代と同じ気持ちだったんじゃないかと思う。
大義名分をもって戦っても、終わった後にこみ上げてくるような虚しさが感じられた。
そう思うと、今回のみどころは、この一豊のシーンだった気がします。
上川さんの演技には拍手です。

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2006年11月 5日 (日)

【MOVIE】ワールド・トレード・センター

先週末に観にいった映画だけど、全然ブログ更新できず気づけば一週間経っていました・・・。

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『ワールド・トレード・センター』

Movie_372001年9月11日、午前8時40分過ぎ、あるはずのない旅客機の機影がマンハッタン上空を横切った。
やがて起こる巨大な地響き・・・ニューヨークのシンボルともいえる2つのタワー、世界貿易センター北棟にアメリカン11便が、そしてユナイテッド175便が南棟に激突した。
港湾局警察官のジョン・マクローリンとウィル・ヒメノは同僚と共に現場に急行。
「全てのことに備えてきたつもりだが、これほどの事態とは・・・」
誰もがあまりの惨状に呆然と立ち尽くすしかなかった。
しかし、手をこまねいていることは出来ない。
リーダーのマクローリンはヒメノを含めた3人の部下と共に、ビルの内部へ遭難者の救出に向かう。
そのとき、再び起こる轟音・・ビル全体が崩壊しようとしていた・・・。

監督:オリバー・ストーン
主なキャスト:ニコラス・ケイジ、マイケル・ペーニャ、マギー・ギレンホール、マリア・ベロ

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お気に入り度 ★★★★

Movie_38この作品は紛れもない真実の物語で、実際に生き残ったジョン・マクローリンとウィル・ヒメノは端役として本作にも出演している。
これは2人の物語であると同時に、救助に携わった全ての人々、残念ながら救助の手が及ぶことなく亡くなっていった2,749人の人々、そしてその家族たちの物語として、敬意を込めて作られた映画だと思います。

ジョンとウィルに焦点を当てたことで、木を見て森を見ていないような感はあるものの、この映画はそれで良かったんじゃないかと思う。
あの日、人類はかつて経験したことのない悪夢に遭遇し、「世界が変わってしまった」と表現する人もいる。
でも、この映画に描かれているように、生きる希望を失わなかった人たちがいる。
支えあった人たちがいる。
助け合った人たちがいる。
祈りを捧げた人たちがいる。
彼らは、生きることの尊さを見失わなかった。
この映画の伝えているメッセージは、そこなんじゃないかと思う。
どんな絶望の中でも、人間は希望を見出せる。
テロを起こすのも、戦争を起こすのも愚かな人間だけど、希望を見出すのも人間。
だから素晴らしいんだと。

世界を震撼とさせたテロを境に、アメリカの、とくにニューヨークの人々の結束力はとても強くなったと思う。
アメリカが武力の行使という形でその結束力を使うことに関しては、私は賛成できない。
この映画を観て、改めてそう思いました。
本作の中で、ニューヨークの人々だけでなく救助に携わった全ての人は、同士を守ろう、助け合おうという気持ちだけで、強く繋がっていました。
彼らの気持ちをひとつにしたのは、決してテロリストへの対抗心からではない。
人と人は、お互い支え合って生きている。
日常では忘れがちなそんなことを、思い出させてくれました。

ジョンを演じたニコラス・ケイジ、ウィルを演じたマイケル・ペーニャ、2人とも素晴らしかったです。
ニコラス・ケイジは今まで見たことのないような精悍な顔つきで重厚な演技をしていたし、マイケル・ペーニャは
『クラッシュ』でも良い演技を見せていた俳優さん。
そして2人の奥さん役を演じたマリア・ベロとマギー・ギレンホールの演技には、思わず感情移入してしまい、涙が堪えられなくなりました。
マリア・ベロって本当に良い女優さんだなぁ・・・。
キレイだし、知的で落ち着いた雰囲気が漂っていて、最近私の中で急上昇中の女優さんです。

この作品の音楽は、『Ray/レイ』を手がけたクレイグ・アームストロング。
と言っても、音楽は必要最小限に抑えられているんだけど、そこで流れてくる曲がすごく良い。
予告編でも使われていた曲は『ワールド・トレード・センター』の公式ホームページでも聴くことができるんだけど、いつもの火曜日の朝、いつものように美しいニューヨーク、いつもの一日が始まる・・・という雰囲気にぴったりの、情感豊かな美しい曲です。

この作品、本年度のアカデミー賞最有力候補との呼び声も高いけど、それはそれ。
私は毎年賞レースが楽しみだし、受賞した作品は観たくなってしまうんだけど、この作品はそんなことに関係なく、本当に観てよかった。
後世に残したい作品として、私の中でとても大きな作品になりました。
ぜひ、世界で一番大切な人と観て下さい。

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