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2006年12月 1日 (金)

【BOOK】地雷ではなく花をください

世界では64カ国に計1億1千万個以上もの地雷が埋設されているといわれています。
その大部分が対人地雷。
対人地雷は無差別に、しかも戦争が終わって平和な世界になってもなお被害をもたらす、非人道的な武器です。
地雷の被害にあうと死ぬのではなく、ほとんどの地雷は、手足を吹き飛ばすという残酷なものだそうです。
カンボジアには400万~600万の地雷があると言われており、一月に200~300人もの人が地雷の被害にあっている。
現在、除去作業が続けられているものの、地雷撤去車で処理できる地雷は8割程度で、残りは危険な手作業になります。
金属探知機を使った地道な作業では、1日に処理できるのはたった6畳分。
このままのペースでは、1,100年かかっても終わらないと言われています。
もちろん、膨大な労力とお金がかかる。

そんな生々しい現実をおしえてくれて、同時に、私たちになにができるのかを教えてくれるのが『地雷ではなく花をください』。
「この本一冊で、カンボジアなら10㎡の地雷原がきれいな土地に生まれ変われます。」
この本の収益金は、地雷撤去のために活用されます。
だから、この本は買わないと意味がありません。
募金するだけでは偽善っぽい。
知識を蓄えるだけでも意味がない。
この本を買って、地雷の被害に遭った人々、地雷に脅かされて生活している人々のことを想い、考えることに、深い意味があると思います。

私が1冊目を購入したときには、シリーズになるとは知らなかったんだけど、今はシリーズになって5冊出版されています。

Book_27『サニーのお願い 地雷ではなく花をください』
『サニー カンボジアへ 続・地雷ではなく花をください』
『サニー ボスニア・ヘルチェゴビナへ 続々・地雷ではなく花をください』
『サニー アフガニスタンへ 心をこめて地雷ではなく花をください』
『サニーのゆめ ありがとう 地雷ではなく花をください』

地雷の暗い現実を教えてはいるけど、その内容は誰かを責めたり、恨んだりするのではなく、優しいもの。
タイトルにもそれが表れている。
地雷を取り除いて、花を植えましょう。
優しいけど、とても厳しいことも言っていて、「平和だけではだめ!」。
平和になっても傷を負い続けるのではだめ、傷を負わなくて良いように、なにかをしなければ。
・・・ということを訴えている、力強いメッセージを持った絵本です。

私はこの絵本のおかげで葉祥明さんの絵に出会いました。
可愛くて、あたたかみのある色使いに、繊細なライン。
ごくシンプルに描かれる自然と、そこにある家や犬(サリー)や女の子の調和が、地雷による被害のない生活への願いを表しているようです。
今では葉祥明さんの絵が大好きで、ポストカードや絵画を見つけるとワクワクして温かい気持ちになる。

ぜひこの本を多くの人に手にとって欲しい。
そして、1冊でもいいから、買って欲しいです。

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コメント

>その内容は誰かを責めたり、
 恨んだりするのではなく、優しいもの。

憎しみは憎しみを生み、恨みは恨みを増幅させるといいます。

一人でも多くの方がこの本を手にとって下さることを心から願います。


投稿: 葉山 あきひと | 2006年12月 5日 (火) 19時36分

>葉山さん

私も、心からそう思います。
本の主題は「地雷」という戦争の傷跡のことですが、現在のテロやいじめなどにも通じるメッセージだと思います。

投稿: rie | 2006年12月 5日 (火) 23時10分

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