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2006年12月 4日 (月)

ベートーヴェン交響曲第九番

もの心ついた頃から、日曜の午前はいつもラジオからクラシックが流れていました。
・・・というと、上流階級の家庭みたいに聞こえるけど、うちは単にクラシックが好きな庶民の家庭。
小難しい知識は全然ないけど、小さい頃から聴いていただけに、クラシックを聴いていると心地良いっていうことだけは感じる。
ピアノや合唱をやっていたこともあり、クラシックコンサートに行く機会も周りの子より多かったんだと思う。
でも独り暮らしをするようになってから、コンサートに行くこともなくなり、クラシックに触れる機会が激減・・・。
そんな中、昨日は久しぶりにベートーヴェン『交響曲第九番』(俗に言う「第九」)の演奏会へ行ってきました♪

合唱は浜松フロイデ合唱団という、結構歴史のある市民合唱団。
オーケストラは、「題名のない音楽会」の演奏などで知られる
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
第九を生演奏で聴くのは、今回が初めてでした。
演奏会が行われた大ホールは収容人数2300名以上。
中堅都市のホールとしては大きいほう?

ただ、客席が4層もあって天井が高く、音楽専用の音響設備になっていないためか、残響音が短くて少々迫力には欠けました。
オーケストラのところではあまり感じなかったけど、第四楽章で合唱が入ってきたときにちょっと物足りなさを感じたな・・・。
とはいえ、音と音が重なり合って、絡み合って重厚な音楽になっていくのはすごく良い。
オーケストラの部分にしても、合唱の部分にしても、歌詞の意味なんかわからなくても、なんとなくストーリー性を感じるんだよね。
聴いていて、「ベートーヴェンってやっぱりすごい」って思いました。

ベートーヴェンが数々の名曲を生み出していた当時、モーツァルトを代表とする音楽家は、誰もが宮廷や貴族に仕えていたんだって。
その中で、唯一誰にも仕えずに作曲活動を行っていたのがベートーヴェン。
音楽家として初めて自立した芸術家であり、孤高の天才音楽家であった彼は、様々な苦悩を抱えながらこの曲を作ったらしい。
彼は聴覚を失う病気を患っていたため、第九の初演の舞台でも聴衆の拍手が聞こえなかったそうです。
ベートーヴェン自身は、初演は失敗だったと思って演奏が終わっても観客席の方を向くことができず、聴衆の喝采にも気づかなかったんだけど、見かねたソリストがベートーヴェンの手をとって聴衆の方を向かせ、初めて人々の熱狂的な拍手を見ることができた・・・という逸話があるそう。

こんな面白い話もあります。
誰でも知っているコンパクトディスク(CD)の記録時間は、初め、第九が1枚のCDに収まるようにとの配慮のもとで74分に決められたんだって!(今のCDは最大80分入る)
CDの開発に当たったフィリップスとソニーは、ディスクの直径を11.5cmにするか、12cmにするかで何度も議論を重ねていた。
大きさを重視するフィリップスと、記録時間を優先したいソニーで話し合いが難航していたんだけど、最終的には「第九が1枚に入らなくては」とう意見が出され、今の12cmのCDが商品化されたそうです。
ちなみに、74分だとクラシック音楽の95%が収まる長さだという調査結果も。
思わぬところで影響力があったんですね。

タイミングが良いというかなんというか、今度の土曜日からベートーヴェンの晩年を描いた映画が公開されます。

『敬愛なるベートーヴェン』 
監督:アニエスカ・ホランド
主演:エド・ハリス、ダイアン・クルーガー

劇中でも名曲の数々が使われ、贅沢な映画に仕上がっているんじゃないかな。
せっかくなので、ぜひ観に行こうと思います。

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コメント

ん~♪
やっぱり、たまには聴かないとだめですね。
そう、歌詞なんてわからないのですが、名曲というのは、人に刻み込まれるだけの何かがありますね。
決してポップスを馬鹿にするわけではないですが、クラシックは聴者として聴くのはもちろん、プレーヤーにとっても楽譜の読み解き一つとっても比べ物にならないほど重く、おもしろいものなんですよね。
そして、CDもへぇですねぇ。
知りませんでした。一つおりこうになりました。
また、是非行きましょう!!

投稿: miccox | 2006年12月 5日 (火) 19時13分

CDの逸話、ナルホドです。
なぜ、この時間なのか?
不思議に思ったことがあります。
そいえば、CDの生みの親であり開発者でもある天外伺朗(土井氏)さんはクラッシク好きと聞いたことがあります。
ちゃんと素敵な理由があったのですね。

投稿: 葉山 あきひと | 2006年12月 5日 (火) 19時47分

>miccoxさん

一緒に行ってくれてありがとう♪
素敵な時間でした。
音楽も素敵だったけど、こういう素敵な時間を過ごすと「あのときmiccoxさんと一緒に聴きに行ったな~」って思い出に残るのがまた良いね。
また行きましょう!


>葉山さん

コメントありがとうございます。
CDの逸話は、何気ない日常に存在しているものも、みんな存在する理由がある・・・ということを思い出させてくれました。
私はCDの時間を不思議に思ったこともなかった気がします。
そうやって考えると、世界は不思議だらけで、いろんな事がちょっと楽しくなりますね。

投稿: rie | 2006年12月 5日 (火) 23時04分

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