2009年1月20日 (火)

まな板

取引先の建具屋さんが、余った材料で作ったまな板をプレゼントしてくれました。

いつも素敵な建具と家具類を作ってくれるその建具屋さん、腕がよいだけではなく、とっても優しくてかわいいおじいちゃんなんです。
お客さんのちょっと難しい要望も、「困ったなぁ」とぼやきながらなんとかしてくれる。

もともとは、年末に引き渡しをしたお客さんにまな板を作ってあげようって話だったんだけど、嬉しいことに私にまで作ってくれたの。
しかも足つき。

挽きたてのヒノキの香り、薄桃色のきれいな木肌。
包丁が奏でるトントントンって音が、なんだか懐かしい感じ。

贅沢だなぁ…。
使うのがもったいないくらい。
でも!せっかくの高級まな板、大事にお手入れしながら、末永く使っていきたいと思います。

竣工記念にまな板…けっこう喜ばれるかも。

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2008年12月26日 (金)

一本の線を決める

設計の仕事では、電気設備図や展開図を作成します。
入力自体はなんてことない作業だけど、
家全体の構想やお客様の要望を叶えるために色々と考えていくと、煮詰まってしまうこともある。
ただの“作図”なのか“設計”なのかは、ひとつひとつに理由があるかどうかだと思います。
家具の図面ひとつをとっても、一本を線を引くのに悩むこともしばしば。
引出しの深さは8㎝がいいのか、10㎝がいいのか・・・扉は引戸にするか開き戸にするか、オープンにするのか。
全てはお施主さんへの暮らし方提案。
その一本の線を決めてあげることが、私の仕事。

はっきり言って、以前の会社で開発の仕事をしていたときは、
「これが私の仕事です」
って、ちゃんと説明できなかった。
空気環境と温熱環境の担当者・・・で?何をしているの?
商品づくりに携わっていても、本当の意味でお客様の求めているものも、商品に対する反応もわからない。
自分が何をしているのかわかっていなかったんだなぁ・・・と今は思います。
でも、社会人になりたての4~5年なんて、それでも良かった気がする。
最高の先輩や後輩に恵まれていたことも大きな財産だし。
前の仕事を一生懸命やっていた自分がいなければ、今の仕事の意味もきっとわからなかった。
積み重ねてきたものがあるから、この仕事を楽しいと思えるんだと思います。

ただ残念なことに、仕事が楽しいかどうかと良い会社かどうかは全然別の問題みたい・・・。

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2008年12月23日 (火)

はじまりはキッチン(後編)

生産中止のため入手できなくなってしまったロジェールのコンロのトップカバー。
調べられる限りの販売店へ電話をかけても、在庫を持っているところもなし。
トップカバーを展示してあるショールームでは、無理を承知で

「あのぉ・・・展示品を売っていただくわけにはいかないでしょうか?」
「スミマセン」

・・・そりゃあそうだよね。
がっかりするお施主さんの顔に、私もがっくり。
ロジェールのほかにフタ付のガスコンロを探してみると、あるんですね、ほかにも。
でも・・・白いコンロでフタがあるのはロジェールだけ。
コンロに合わせてシンクやタイルを決め、キッチンから全体のイメージを膨らませて計画してきただけに、どうしても諦めきれない。

こうなったらもう・・・ということで、作っちゃいました!
ガスコンロのフタ。
アルミを成形して、真っ白に塗装して。
ロジェールのみたいにガラス製ではないけど、フタを閉めたときの感じは◎
当初の構想どおりには行かなかったものの、結果的には満足して頂くことができました。

製作のキッチンや洗面は、メーカーの作るシステムキッチンなどに比べて、どうしても不具合が起こるし、清掃性なども劣る。
でも、お施主さんの望むイメージを実現できるうえに、使い勝手を綿密に打合せてカスタムメイドできることが最大のメリット。
キッチンからはじまる家づくりも悪くないな。

今頃、真っ白なコンロでグツグツと美味しいごはんが煮えてるかも。

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2008年12月22日 (月)

はじまりはキッチン(前編)

それは、キッチンのガスコンロからはじまりました。

今年の2月、お施主さんが取り出したのは、フランス製のガスコンロのカタログ。
ロジェール社のガストップクック・・・と、そのトップカバー。
トップカバー?!
そう、キッチンにこだわる人々に最も愛されているロジェールのコンロには、“フタ”がついているのです。
耐熱ガラスでできた、真っ白くて、それはそれは美しいトップカバー。
2008_11020335
このコンロとフタをどうしても使いたい!

というお施主さんの想いから、白いホーローのシンク、白いタイルの天板、製作の引き出しには白くて丸いつまみ・・・と、まずはキッチンのイメージがかたまりました。

そして、ダイニングは杉の製作テーブルに、カラフルでオシャレなペンダントの照明器具を。
大きな吹き抜けのあるリビングには木製ブラインド。
キッチンと同様、こだわり抜いた製作の洗面化粧台。
もちろん外観にもこだわって。

ところが、竣工も近づいた10月の終わり・・・ある事件が!
ロジェールのコンロのトップカバーが生産中止になり、販売できないとの連絡が入ったのです・・・。

後編へつづく。

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2008年12月21日 (日)

記念すべき・・・

12月のはじめ、私が初めて担当した物件のお引渡しがありました。
5月の上棟から半年ちょっと。
無事の竣工にほっとしたと同時に、お客様が入居するこれからが、本当に家が“生き”はじめる瞬間なんだなぁ・・・と、感慨深い思いでした。

私の記念すべき1棟目は、和風の二世帯住宅。
100年以上もその地域と家族を見守ってきた家の建替えでした。
写真をお見せできないのがとっても残念なんだけど、新しい家には古い家の立派な大黒柱や梁を再生して利用。
框や家具、建具などに生まれ変わって、ベースとなっているヒノキの床や漆喰の壁にさりげなく風格を与えてくれています。

初めて設計とコーディネートを担当してみて、「こうすれば良かったなぁ」というところも多々。
でも・・・まるまる1棟が出来上がるまでを経験して一番学んだことは、打合せの仕方じゃないかな。
二世帯住宅では、親世帯と子世帯の意見を上手にまとめることがとっても重要。
玄関が2つあるような完全二世帯ならともかく、今回は2階にミニキッチンがある程度で基本的に生活は一緒だったため、若夫婦の意見を聞きつつ、ご両親の要望をきちんと拾うということにすごく気をつかいました。
失敗も色々あったけど、とても喜んでくれているお施主さんの顔を見ることができて、とても満たされた気持ちになりました。
その瞬間こそが、この仕事の醍醐味なんだなぁ、と。

まだ経験がなかった私に機会を与えてくれ、任せてくれたお施主さんには、本当に感謝感謝です。
仕事が出来るようになるためには、お客様から学ぶのが一番だと身を持って実感しました。

そして、どういうわけか、これから担当する3物件のうち2つが二世帯・・・。
なにごとも、初めてよりも2回目や3回目の方が悩み、考え、じっくりと向き合えるもの。
私の本当の成長はこれからです・・・たぶん。


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2008年10月 9日 (木)

私のしごと

これまでにも何度か触れましたが、私は今ちいさな工務店に勤めています。
主な仕事は設計の補助とコーディネート。
基本的には、契約して頂いたお客様と打ち合わせをしながら、外内装仕上げを決めたり、設備を決めたり、建具、照明器具、カーテンなんかを決めていく仕事。
建具や家具はオリジナルで製作しているため、それらのデザインを考えるのも私の仕事です。
コーディネートの仕事は、見た目(デザイン)はお客様の好みの問題だけど、全体との調和や使い勝手の点でアドバイスするのが私の一番の役割。かな。
プランニングもたまにやるけど、まだまだまだまだまだ・・・。

うちの社長はよく、「いえづくりは生活総合産業だ!」と言います。
実際には建築のことにほとんど無知な社長ですが、その一言には同感。
構造のことだけ知っていても、家の性能のことばかり考えてもダメ。
そこに住む家族が、毎日どんなふうにご飯を食べ、会話をして、窓からの景色を見て過ごすのか。
住んでから何十年かの家族の歴史を担う場所として、家自身が家族とともにどう変化していくのか。
そういうことを考えるのがいえづくりの仕事だと思う。
トータルでそういうことを提案するには、私はまだまだ未熟。
でも、家庭や家事を大切に思ういち主婦として、素敵な生活を提案できたらいいなぁと考えながら日々仕事をしています。

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2008年2月22日 (金)

初、上棟

生まれて初めて、上棟に立ち会いました。
今回は私が担当するお客様ではないけれど、朝から一日立ち合わせてもらいました。
4年間住宅メーカーに勤務していたにもかかわらず、上棟を見るのは今回が初めて。
今更ながら、「家ってこうやって建っていくんだ!」っていうことがわかりました(笑)

2008_02200001朝は土台までしかなかったところに、柱が立ち、梁が入り・・・だんだんと家の形になっていくのを見ているのはすごく面白かった。
そして・・・大工さんってすごい!
梁の上をひょいひょいと歩き回って、今にも落ちそうな体勢で作業して。
かっこいい・・・!!
危険が伴う大変な仕事だけど、子どもに人気の職業だっていうのもうなずける。
私は休憩のときにお茶を出す手伝いをしたり、ゴミを集めたりしていただけだけど、大工さんたちがここの納まりがどうだとか、あそこはどうだとか・・って話しているのを聞いて、職人さんの仕事への想いみたいなものを感じました。

日も沈みかけた頃、大工さんの作業が終わり、残るはお施主さんの“もち撒き”。
上棟が初めての経験だった私にとっては、もちろんもち撒きも初めて。
1時間くらい前から、近所の方やお施主さんのお子さんのお友達が大勢集まって大騒ぎ!
もちろん、もち撒きが始まるともっと凄まじいことになったのは言うまでもありません(笑)
このときカメラ係を仰せつかった私は、もちを拾う子どもたちに紛れてカメラを構えていたんだけど、飛んでくるもちが痛い痛い・・・。
本当に“凄まじい”っていう言葉がぴったり。
でも、2階からもちを撒いていたお施主さんのお子さんたちが嬉々として楽しそうで、そして誇らしげだったなぁ。
いい笑顔を見せてもらいました。

5月には私が初めて担当するお客様の上棟がある。
きっと私にとっても忘れられない経験になるんだろうな。
今から楽しみです。

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2008年2月13日 (水)

丸太選び

2008_021200335月に上棟予定のお客様と一緒に、大黒柱となる丸太を選ぶため、山に行ってきました。
向かったのは天竜の奥の方、「くんま」と呼ばれている辺り。
目指すは杉の8寸柱!

うちの工務店では、杉の丸太を家の中のシンボルとして使うことがよくあります。
でも、全てのお客様が丸太選びを自分でできるわけではなく、季節限定。
木が水分を吸い上げない冬の間に選んだ木を伐らなければいけないため、2月のこれくらいの時期が限界なんです。
選ぶポイントは、できるだけ真っ直ぐで根が張りすぎていないもの。
そして目立つ節がないもの。
お施主さんが丸太を決めたら、ご家族みんなで木に抱きついて記念撮影♪
その後、お施主さんやお子さんに少しチェーンソー体験をしてもらって、ご家族が見守る中、大黒柱となる木を切り倒します。2008_02120061
2008_021200622008_02120063   







ちょっとした営業的イベントという意味も込めてこういうことをやっているんだけど、やっぱりお客様は嬉しそう。
今回のお客様は小学生と3歳の男の子がいらっしゃるご家族なので、特にこういう体験ができて楽しめたみたい。
それに、こういう体験によってしっかり自分が家づくりに参加しているという実感を持って頂けるんだよね。
お客様に喜んで頂けると、本当にやって良かったなぁって思う。
この日は2日間の現場見学会の翌日ですごく疲れたけど、お客様の笑顔の力は本当にスゴイです。

今回初めて丸太選びに同行させてもらって、大学時代の山での実習を思い出したなぁ。
山に入って空気をいっぱい吸い込む気持ちよさとか、木の間に差し込んでくる光とか、とても懐かしい気がした。
山の様子や林業の現状を目の当りにすると、家づくりの意義というものも、なんだか考えてしまうなぁ・・・。

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2007年11月30日 (金)

ぞうさんつながり

新しい会社に入ってもうすぐ半月。
まだまだ慣れないことばかりだけど、日々新しい経験を沢山してワクワク仕事しています。
特に、以前の仕事では経験しなかった、お客さんと話をするということ。
いろ~んなお客さんがいるので、どんなときも新鮮だし、日々勉強!っていう感じがする。
やっぱり、自分と波長の合うお客さんだと、自然と話がはずみます。

私の一番最初のお客様になりそうな・・・30代前半のご夫婦。
入社してすぐにあった現場見学会でお会いしたんだけど、奥さんの方が背が高くて、でもとっても柔らか~い雰囲気が私のツボ!
いい感じの人だなぁ~♪と思っていたところ・・・。
見学会の会場に何気なく置いてあったぞうさんの置物を見て、
「これの小さいの持ってる!」
とポソッ。
実は、私も全く同じものを持っていて、思わず「私も持ってるんです!」
まだ初めての案内で上司について回っていただけだったんだけど、そこから話は一気に盛り上がりました♪
その感じのいい奥さんは、私と同じくかなりのぞうさん好き!
家の話はそっちのけで、2人でぞうさんの魅力について語り合っちゃいました。

家を建ててもらうことが一番の目的だけど、こういうつながりってすごく大事だと思う。
ほんの小さな共通点が、強力な親近感を生み出した瞬間・・・。
きっとこの先この仕事をしていったときに、この瞬間は忘れないんだろうなぁ。
良い雰囲気でお話できるお客様、大切にしていきたいです。

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